帆船の3Dモデルの、甲板周りの細かいColliderを得たかった為、[ULTIMATE GAME TOOLS] Concave Colliderを使って、当たり判定を設定。
3Dモデルの相性によって、上手く行かないアセットもあったが、Concave Colliderの設定で補える物も。
以下はConcave Collider自体の解説記事。
スクリーンショット内の帆船プレハブの配置説明
- 左:Mesh Colliderをアタッチした物。
- 真ん中:Concave Colliderを使用(Algorithm -> Fast、他デフォルト設定)。
- 右:Concave Colliderを使用(Algorithm -> Normal、他デフォルト設定)。
[NOKOBOT] Colonial Ship
帆船のプレハブ下に、殆どのパーツが分割されており、当たり判定で重要となる、船体と甲板も分けられている。
船体(Ship_Body)と、甲板(Floor)にColliderを設定したのが、以下。
この画では窺えないが、どのプレハブでも船底等の外面は、確りと輪郭を取れていた。
Concave Colliderでの、甲板へのColliderの作成は、全く上手く行かなかった。
全面の段を上がった部分にしか作成出来ず、Algorithm -> Normalではむしろ悪化。
設定云々より、Meshの形状が上手く取得出来ていない感がある。
Mesh Colliderを使用した物は、甲板の手摺り部分によって、空中に当たり判定を張ってしまっている。
甲板のみにColliderを設定して、分かり易く上面から撮影したのが、以下。
[Joe Censored Games] Brig Sloop Sailing Ship
マスト等とは、パーツが分割されていて、船体と甲板は一体。
Mesh Colliderの物は矢張り、甲板の手摺り部分で、空中に当たり判定が張ってしまっている。
Concave ColliderのAlgorithm -> Fastでも、器状には取れている。
Algorithm -> Normalでより良い結果が得られた。
ちょっとSphereの落とし所が悪かったかも知れない。
浮いているように見えるが、Concave Colliderを使用した物では、甲板内に沿って転がって行くのを確認。
[MESHTINT STUDIO] Pirate Ships Pack MTS
マストや、船体横の付属物と一体。
マストが含まれてしまう為、Mesh Colliderでは、中々アバウトな物になる。
Rigidbodyを設定したら、重心を上手く設定しないと、かなりバランスが悪くなると思われる。
Concave ColliderのAlgorithm -> Fastを利用した物では、何故か真ん中に隙間が出来てしまう。
Algorithm -> Normalを使用した場合、期待に沿った形状の当たり判定が得られた。
まとめ
- 船全体のアバウトな当たり判定なら、Mesh ColliderでOK。
- 甲板の細かい当たり判定は、Concave Colliderが無いと厳しい。
- Colonial Shipの甲板の3Dモデルは、Concave Colliderと相性が悪い。
- Brig Sloop Sailing Shipは、Concave Colliderあれば、甲板の細かい当たり判定もOK。
- Pirate Ships Pack MTSも、Concave Colliderあれば、甲板の細かい当たり判定もOK。